御由緒

店内イメージ

 

 御祭神大山積大神は、イザナミの御子で天照大御神御兄神である自然神(国津神)、山の神の総称であり、また海上安全・五穀豊穣の神としても古くから人々に信仰されている。当神社には、奥宮御祭神大山積大神の御神徳ともいえるお2人の姫君をも合わせまつっているコノハナサクヤ姫は人類子孫繁栄の皇大神であり、イワナガ姫は不老不死の御力を持たれる命守之大神としてたたえまつられている。
当神社は、大藏嶽8合目に磐座(奥宮)のある社で、文献的には江戸時代編纂の防長「地下上申」に紹介されている。
此山之八合メ地福市平ニ権現岩と申大滝有之 此岩ニ二間
四方之岩穴横ニ有之 是を往古より権現岩と祭来れり
当神社の信仰の成立はいつごろかは判然としないが、最も古い宗教に信仰文化に関する地名を民族学的にみると、大藏のクラは座・神座を示し、裾野に広がる神祖川・熊ヶ瀬のクマはカミで神ヶ瀬のことであるこの川を遡ると、古代神山にみられる数々の大岩を有することからも古代信仰の場をそのまま残している霊山である八合目にある磐座は水凝岩であり、どこからともなく水の湧く不思議な神座であるこの水は天之真奈井と称され聖水として知られているこのように古代から続いた信仰も、江戸時代に入り人々の心も遠のきついに跡絶えた。
しかし、昭和30年の頃にある僧のお告げや、または終典から、あるいは岐阜県在住の大霊能力者の夢からこの神山の存在が明らかにされた。
そして、昭和62年大山祇神教修道会本部会員をはじめ、崇敬者・地元有志の方々により、奥宮遥拝の目的で中宮がこの地に建設された。
本殿には愛媛県日本総鎮守大山祇神社より御分霊をいただきまつられ、拝殿からは本殿・奥宮の御霊を合わせ拝することができる。